研究のインテグリティとブロックチェーン|今年度の申請書対応について
最近、東京を拠点とするスタートアップ企業をやっているインド人青年と知り合いました。研究のインテグリティを担保するためのシステムを開発中だということでした。科研費に限定的ながら関わっている身としても大変興味ある内容でした。
彼の了承のもと可能な範囲で(かつ私が理解できた範囲で)紹介すると、開発中のシステムは、
・目的:ブロックチェーンを活用することで研究のインテグリティを保つ
・使用例1:「元祖」論争がなくなる。「誰が」最初にその理論を打ち立てたかをブロックチェーンで証明できる仕組みにする。
・使用例2:ブロックチェーンを使うことで、たとえば査読の時にアイデアが盗まれることを防げる
・・・といった内容とのこと。
査読などの際に、自分のアイデアが盗られてしまったのではという心当たりのある方もいらっしゃると思います。また、科研費などの査読には個人的感情を排除しきれない面があるようなので、もしかしたらこういうことも防げるかも…と想像して期待しております。
もし「こんな風にしてほしい」というご意見やアイデアがあれば、お知らせください。彼に伝えたいと思います。ちなみに彼自身は、米国東海岸の大学で修士まで勉強していたものの、自分はアカデミアよりもビジネスをやりたいと考えてスタートアップを始めたとのことでした。
1. 2025年の申請の対応について:タイトになりそうです
科研費申請対応についての問い合わせが、ぼちぼち寄せられる時期になりました。今年は堀江が特に多忙となることが予想され(ありがたいことです)、科研費申請書の編集対応は次の条件で進めたく存じます。
今年の申請書をお引き受けできるのは原則として、(a) リピーターの方か、(b) 初めての方は6月末までにトライアルを受けていただける方--といたします。ご利用を検討されている方は、一声かけていただけると助かります。
なお、(b) トライアルにつきましては、過去に不採択だった申請書をご提供いただいた上で添削し、どのような成果が期待できるかをみてもらうという進め方ですが、科研費の申請そのものが初めてという方もいらっしゃると思います。その場合は、次の対応が可能です。
2. 科研費申請が全く初めて、またはそれに準ずる方向け講座(実務家教員の方など)
初めての科研費申請の方については、申請書の書き方に関するレクチャー(15,000円+税、60分)を別途、ご利用いただくという前提のもと、申請書の添削に対応することが可能です。実務経験の長かった教員の方からの相談を受けて、新しく設けたものです。申請書の書き方について、改めて確認したいという方にもおすすめです。
本講座は昨年に公開した動画および講座(↓は紹介バージョン)が基本となっており、ご利用いただいた先生方のご意見を反映させて改良しました。
ここに含まれる内容は、以下の通りです。
a) 科研費申請書の書き方:当方がこれまで添削に関わってきたのべ100件超の経験に基づいて、勘どころをお話しします。
b) パラグラフライティングについて:論理的な文章を書く上での基本的な構造であるパラグラフライティングについて解説します。申請書だけでなく、学生さんの文章指導にもお役立ていただけます。
c) オリジナルの「科研費パラグラフ設計図」とその使いかた:私のこれまでの添削経験に基づき、科研費申請書を書きやすくするシート「科研費パラグラフ設計図」を編み出しました。申請書の構成に沿って書き込む形式で、各ポイントで注意すべき点や書き込むべき内容をガイドしています。考えをまとめやすいとご好評をいただいています。(シート単品の場合は8,000円+税となります)
※団体でお申し込みいただく場合は、割引などの対応も可能です。ご相談ください。
その他の価格表は、こちらからご覧いただけます。
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無料トライアルについて。同じページからお申し込みもできます。
当社の科研費申請対応に関するFAQ。以前のブログ記事ですが、内容に変更はありません。