生成AIについて、科研費申請支援の伴走者プロジェクトでは一切使用しておりません|その2(2026年版)
生成AIについては以前、「当プロジェクトでは一切使用しておりません」というアナウンスをブログで公開したのが確か2024年でした。これまでにかなりのアクセスがあり、関心の高さを伺わせます。
とはいえ、本文の内容は本当に見出しそのままで、生成AIの使用について情報収集したい方にとっては身も蓋もない内容だったかもしれません。釣り見出しを意図したわけでは全くないのですが、ブログを公開した当時は「ライターや編集の仕事は、生成AIを使えば楽になりましたよね」と言われることが増えてきた時期でした。そのような思い込みから、科研費申請書の編集も生成AIを使っていると誤解されてはたまらないので、「科研費申請書に対応する際のスタンスを明言しておいた方が良い」と考えて書いのでした。
2026年の現在、生成AIが全部書いてくれる、と思う人はそれほど多くないと思われ、変化の速さに驚きます。
個人的には、申請書筆者の方がドラフトされる際に生成AIを使うことについて、特段否定するものでもございません。ご所属の組織のルールに従って、適切に使用されるのが良いと思います。壁打ち的に使う方が増えているかもしれませんね(余談ですが、どなたかのTwitterにて「私の科研費申請を落とす審査員の視点で私の研究計画を批判して」というプロンプトを出してみた、という呟きを見かけました)。
ポイントはオリジナリティ(独自性・新規性)
とくに、研究計画の背景情報などは生成AIを使った方が効率がよくなると思われます。もちろん裏取りをしっかり行うのが前提ではありますが。多くの方が申請書の作成において生成AIを活用するようになると、研究計画で差がつくのは独自性・新規性の部分に集中することになるかもしれません。クライアントの先生方や私のレクチャーを聞いてくださった方には、独自性・新規性の考え方についてイメージ図をお示ししておりますが、その部分のウェイトが大きくなる、ということになりましょう。
オリジナリティが生成AIによって削がれてしまう?
昨夏の申請書作成時には、当方のクライアントの先生の中にもタイトルの作成に生成AIを用いる方が一定数いらっしゃいました。そのさいの率直な感想として、生成AIを使うとタイトルがつまらなくなる傾向にあると感じました。筆者の方のオリジナルのタイトルの方がずっと良かった、というケースが多かったのです。
オリジナルであることはつまり、生成AIにとっては「なじみのない」情報であり、より汎用性の高い表現に置き換えられてしまったような印象でした。とくにタイトルなどでは「革新的な」等、何となく皆が使いたくなる(しかし漠然とした)言葉が多用される傾向にありました。こうなってしまうと、ポイントが一気にぼやけてしまいます。生成AIを使用される場合はご注意ください。
管見ですが、何でも知っている生成AIのことですから、原文に含まれていない要素がいつの間にか追加されていたり、あるいはオリジナルであるはずの部分が一般化されてしまっていたり、ということが多いように思います。私自身の経験でもそう思います。
私は日本語の文章作成においては生成AIはまず使いませんが、英語の場合にはフル活用しております。その際、原文にない要素を付け加えないようプロンプトに盛り込んでいるのですが、まったく言及していない情報が含まれていることが多々あります。最近では、「造語」までされてしまいました😳 生成AIを英文ドラフトに使うことで、英語はこなれた感じになるかもしれませんが、余計な情報が付け加えられていないかをチェックするために時間を要しています。
皆様が昨夏に懸命に取り組まれた来年度科研費の申請について、そろそろ結果が判明する頃かと思います。良い知らせを得て、研究が前進しますように!
当プロジェクトでは、初めての方に限り、無料トライアルの機会を提供しております。不採択だった申請書の編集を行い、書き方についてのフィードバックを差し上げております。詳しくはこちら。